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新型コロナウイルスの治療薬について

新型コロナウイルスの治療薬について 
ご自分で抗原検査を実施し陽性確認して受診される方はあらかじめ内容の確認をお願いします。当院で検査を受けられる方は待ち時間にぜひお読みください。
 
新型コロナウイルス感染症治療薬(経口薬のラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバ)の薬剤費の公費負担制度は令和6年4月1日から撤廃され、医療費の自己負担割合に応じた通常の窓口負担が必要になります。
それぞれの薬剤の値段(規程の5日分の処方)と特徴は以下の通りです。
 
ゾコーバ 薬価約5万2000円 → 3割負担で1万6000円弱
重症化リスクがなくても使える薬。他の薬よりも安価で副作用が少ない。発症期間の短縮効果はあるが重症化予防効果は認められていない。発症から3日以内に内服開始する必要がある。妊娠中・授乳中の方には使えない。多くの薬と飲み合わせが悪く、併用禁忌薬として以下がある。
循環器の薬:セララ・カルブロック・レザルタス・イグザレルトなど
片頭痛や神経系の薬:クリアミン・テグレトールなど
睡眠薬:ハルシオン・ベルソムラなど
前立腺肥大・ED治療薬:タダラフィル・レビトラなど
 
ラゲブリオ 薬価約8万7000円 → 3割負担で2万6000円弱
感染症の重症化リスク因子を有する方が対象。他の薬との飲み合わせも問題なく使える。パキロビッドよりは重症化予防効果が少なく、粒が大きいため高齢者などには飲みにくい。発症してから6日以降での有効性は認められていないので、発症から5日以内に内服開始する必要がある。妊娠中の方は使えない。授乳している方は有益性が危険性を上回る場合には使える。主な副反応は、下痢(1.7%)・悪心(1.4%)・めまい(1.0%)で頻度は少ない。
 
パキロビッド 薬価約9万9000円 → 3割負担で3万円弱
重症化予防効果が最も高い内服薬。発症してから6日以降での有効性は認められていないので、発症から5日以内に内服開始する必要がある。妊娠中・授乳中でも内服可能。主な副作用として味覚不全(1〜5%)・下痢や軟便(1〜5%)・中毒疹(頻度不明)・肝機能障害などがあるが、いずれも確率は低い。腎臓の機能が低下している方は内服量を減らす必要があり、重度の腎障害がある方は内服できない。多くの薬との飲み合わせが悪い(併用禁忌・併用注意の薬が多い)。併用禁忌薬の代表的なものを以下に示します。
心血管系の薬:クレストール・リピトール・オルメテック・カルブロック・セララ・エリキュースなど
精神に関わる薬:ベルソムラ・テグレトール・ソラナックス・ハルシオン・セロクエル・セルシン
前立腺肥大やED治療薬:ハルナール・バイアグラ・シアリスなど
その他: 痛み止めのトラマールや吐き気止めのナウゼリンなど
その他にも様々な薬が併用禁止・併用注意になるので、服用中の薬がある方はご自身で、「パキロビッド®パックとの併用に慎重になるべき薬剤リスト」を参照してください。→リストはこちらよりご参照ください。
 
どなた様も受診の際は必ず薬手帳を持参してください。
 

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